暗闇の恐怖
人工の灯りが一つもないところでのキャンプ。 料理を作ったり酒を飲んだりしながらも、つい周囲を見渡してしまいます。 テントの中に入ると余計に森の音が気になります。 がそごそとした音が、風の音なのか動物が歩く音なのか、はたまた、人間の歩く音なのか、…そんな暗闇の中での人間の恐怖心を著者の一人のを宮本氏はこのように分析しています。 人間は一時的にでも視神経が閉ざされてしまうと、聴覚や嗅覚、それに全身の皮膚を通して感じる感覚神経などが鋭敏になり、ささいなことで過剰に反応する。これがひどくなると錯乱状態にまで陥るのだろう。だが、暗闇による擬似的な錯乱は、心の均衡を保つトレーニングになるだろうし、乗り越えることができれば、行き続けてゆく上で、何か役にたつこともあるかも知れないと思っていた。 (宮本光一朗「足跡」、p.116-117) 役に立つとすれば、大地震でエレベータに閉じ込められた時や部屋から出られなくなった時でしょうね。 できれば、そんな眼には会いたくないものです。 暗闇の恐怖。 この本の中で語られるのはすべて「実話」です。 実話だけが持つリアリティがひしひしと伝わってきます。 あなたもお話の中で味わってみませんか?
朔風社
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