サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神



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サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神
サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神

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サブプライム、証券化、格付け?これ1冊でコンセプトが把握できる待望の書

本書は、サブプライム問題をはじめとして、証券化、格付け論と広く網羅した作品である。第1章および2章においては、サブプライム問題の経緯およびインプリケーションを述べている。最近、サブプライム関連の本は比較的出版されているものの、丁寧に事象を追っていることや筆者の深い洞察が加わっているという観点からは、ほとんどのサブプライム関連の本が一過性のものとなる可能性がある一方、本書は、数年後に再び読み返される可能性が高いと考えられるほどの精度の高さを有している。
また、第3章の格付けの役割においては、格付け至上主義の投資家も散見される中、「格付け会社のレポートを読むコツ」など、筆者がサービス精神旺盛に語ったパートが満載されており、考えるヒントを提供するのではないか、とみている。
また、証券化に関するパートに関しては、日本の証券化の未来も含めて、証券化市場の第一人者が丁寧に説明および考え方を展開している。

全般的に、とてもわかりやすく、かつこれだけの内容が満載された構成となっていること、筆者が日本の証券化市場の健全な成長を望んでいることが前面に示されていること、などを踏まえると、好感のできる内容だと考えている。さらに、VFMの観点からもこれだけの内容がこの価格とページ数で読めるという意味でも待望の書だと考えられる。

是非読んでおきたい一冊

サブプライム問題に限らず、現代の金融システムが直面しているテーマに関する解説を多く読んできたが、これほど正確に、かつ的確に論点を整理し、問題の本質を指摘した書物はない。サブプライム問題が勃発してから、短期間に、これだけのクオリティの高い内容に仕上がっている点に感嘆。また、サブプライム問題と格付けの問題は表裏一体の部分があるが、後半の格付けに関する部分は「格付け論」として読んでもとても興味深い。この問題に関心がある読者には、間違いなく読んでおくべき一冊としてお勧めしたい。
サブプライム問題に関する正確な事実把握と深い理解に役立つ一冊

日本語で出版されたサブプライム問題関連の書籍で最も信憑性が高く、プロの金融マンが是非手元においておきたい一冊。

前半はサブプライム問題に関する事実のまとめ、後半は格付けや証券化に関する著者ならではの議論が展開されている。類書やマスコミが類似した内容の出版や報道をこれまで盛んに行っているので、題名だけ見た時点では新鮮味がないように思えたが、実際に読んでみると、良い意味で期待が裏切られた。まさに『目から鱗』の連続。

感心したのは、本書に含まれる事実の記述の正確性が高いこと、そして、サブプライム問題の本質を理解するために欠かせない、証券化商品の成り立ちや格付けプロセスに関する深い理解を提供している点だ。証券化商品の組成や格付けアナリスト、投資銀行のリサーチアナリストなど、豊富な実務経験を持つ著者ならではの、クオリティの高い一冊に仕上がっている。

サブプライム問題に関するこれまでのマスコミ報道では、いたずらに不安心理を煽ることを目的に、十分な事実の把握や仕組みの理解を経ぬままに書かれた記事や、証券化の証の字も理解していないと思われる経済評論家による的外れなコメントが大々的に流通してきた。本書は、同問題の冷静かつ本質的な理解を目指すプロの金融マンに是非とも薦めたい本だ。
格付けの理解

サブプライム問題をきっかけに格付けへの疑問が生じている。
本書92ページにあるように、格付けの役割は、資本市場における情報の非対称性によって引き起こされるコストの削減にある。代替手段がない以上、格付けを利用し続ける必要がある。格付けへの過度の期待や依存を廃しつつ、格付けを適切に利用していくためには、格付けの実態・限界を理解する必要がある。莫大なコストを支払うことになったが、サブプライム問題は格付けについて理解する必要があることを示す良いきっかけであり、教材となった。このような視点から本書を読んでみることもおもしろいだろう。

証券化の視点からの鋭い解説

当方も長年デット関連商品を扱っていますが、なぜこのような市場混乱を生じたかをわかりやすく解説してくれている一冊だと思いました。歯に衣をきせない筆者の切り口、さすがの感でした。それにしても、本書のお値段、内容が濃いのに安いですね!
ワンアクションルールにはある米国でのデット取扱で過去に悩まされた経験がありまして、日本人の従来の感覚ではなかなか理解しにくいものがあり、現地弁護士にしつこく食い下がった覚えがありますが、本書の目線からすれば、あまり比重をおく点ではないように思います。



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